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2月4日(日)全商協会主催「商業経済検定」を受検しました。

 ここで「マーケティング」の問題を一部紹介します。是非、チャレンジしてみてください。
 なお、これまでの過去問題は全国商業高等学校協会HPでチェックしてみてください。
https://zensho.or.jp/examination/pastexams/economics/

問題9 次の文章を読み,問いに答えなさい。
企業を対象とする信用調査会社が発表した「食品主要195社」価格改定動向調査によると,2023年通年の値上げ品目数は10月31日時点で32,189品目となり,2022年の年間累計25,768品目を大きく上回り,これまでに類をみない記録的な値上げラッシュとなった。
一般的に,メーカーは⒜一定の利幅を確保して製造原価を上回る価格を決定する方法によって,適切に製品の販売価格を設定している。原材料価格の高騰や物流コストの上昇などさまざまな理由から,製造原価を抑えることは非常に難しくなっており,メーカーが一定の利幅を確保するためには,値上げせざるを得ないのである。
A社が製造するスナック菓子Ⅹは,1979年に,子どもの小遣い程度の金額で買い物の楽しさを感じてもらえるよう開発された。A社が⒝1本10円という価格にこだわり,生産や流通,管理などあらゆるコストを抑える努力や容量についての工夫を行い,販売価格を維持してきたことによって,スナック菓子Ⅹの価格は社会的にも定着していた。しかし,発売以来維持してきた販売価格を2022年4月から1本12円に変更することを決断したのであった。
製品の値上げによる価格の変化に対して,顧客は敏感に反応を示す。この敏感さを測る指標として需要の価格弾力性がある。需要の価格弾力性は,需要の変化率を価格の変化率で割って計算することができ,絶対値で表される。例えば,ある製品を100円で販売したときの販売数量が200個だったとする。この製品を110円に値上げした結果,販売数量が160個に減少した場合,需要の価格弾力性は となり,価格の変化に対して顧客が敏感に反応を示す製品であることがわかる。なお,この際に値上げをすべきではない。
製品の価格は,売り上げや利益に直接影響を与える。企業にとって,価格に関する意思決定はとても重要であり,価格政策は緻密な戦略のもとで行われているのである。
問 1 .下線部⒜を何というか,次のなかから適切なものを一つ選びなさい。
 ア.競争志向型の価格決定法
 イ.需要志向型の価格決定法
 ウ.原価志向型の価格決定法(コストプラス法)
問 2 .下線部⒝のような価格政策を何というか,漢字2文字を補って正しい用語を完成させなさい。
問 3 .本文の主旨から,文中の に当てはまる値として,次のなかから正しいものを一つ選びなさい。
 ア.0.5  イ.2.0  ウ.4.0

解答:問1 ウ 問2 慣習価格政策 問3 イ


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